ピーナッツアレルギーって怖いのね

健康
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スーパーへ出かけました。

以前は無造作に品物を手にとって買い物かごに入れていました。
確かめるのは、商品名とか製造者、それに賞味期限くらいでしょうか。

ところが、お菓子売り場でやたらと長い時間、同じ売り場に立つ主婦を
見かけたのです。抱っこひもで乳児を胸に抱いています。

私はその女性をやり過ごしてすぐ別の売り場へ。

途中で、買い忘れた商品を思い出してまたその場に引き返すと、
まだいるんですね、そのママ。

カートに乗せた女性の買い物かごは空っぽ。

あんなに長く品物選びをしているのに何も選んでないということは
何か考えがあるんだなぁと、思いました。

と、その女性が控えめに私を呼び止めたのです。

「これ、ピーナッツは含まれていませんよね。すみませんが、あなたの目で
もう一度確かめていただけませんか?」って。

「えっ」と思いつつ、「ええ、いいですよ」と答えた私。
「疲れちゃったんです。もう、わけが分からなくなって」とその女性。

なんだか疲れている様子でした。

不思議に思いつつもそのお菓子の成分表を確かめると、どうやら合格の
ようでした。

「ピーナッツは書いてないですよ」
「じゃ、落花生はどうですか?」

ええっ、そこまでこだわるのって思いで再度調べましたが、やはり合格。

「アレルギーがきつくって」とママの小声。
その時初めて、ナッツアレルギーなるものを知りました。

食物アレルギーとは

食物アレルギーとは、特定の食物を摂取することによって
免疫システムが過敏に働き、体に不利益な症状が現れることです。

原因物質は、食物に含まれるたんぱく質です。
食物を摂取し腸管から成分が吸収される際に、体が特定のたんぱく質を
異物だと認識すると、血中のIgE抗体(免疫グロブリンE)と呼ばれる
たんぱく質が反応してアレルギー症状が出ます。

なかでもピーナッツは、少量でも重篤なアレルギー反応を起こす可能性が
高いアレルゲンだと言われています。

ナッツアレルギーとは?

ナッツの中のタンパク質が原因です。
腸がまだ未熟な幼児期に発症することが多く、
接触したり吸入だけでも症状があらわれることがあるとされています。

アレルギーの症状

軽いものだと口の周りがかゆくなって赤くなったり全身にブツブツが出る程度
ですみますが、全般的に症状は激しいと考えられています。

全身じんましん、喘息、下痢、嘔吐、意識喪失、呼吸困難などを起こし、
喉が腫れて呼吸困難に陥り、ショックで死に至るケースまであります。

そして、治癒しにくいこともその特徴です。
これは、「ゴマアレルギー」や「そばアレルギー」と同様です。

治療方法は?

食物アレルギーには、治療薬はありません。
医師は原因食物を除いた食生活を指導します。
ただし、その除去は必要最小限にとどめます。
食物除去中は、特定の栄養素が失われないよう、
代替食品の紹介をはじめとした栄養指導をあわせて行います。

生活の中での留意点

必ず原材料表示の確認が欠かせません。
アレルギー表示では、「落花生」と書かれることもあります。

ただし、同じように「ナッツ」という名前がついているものの中でも、
アーモンド、クルミ、カシューナッツ、くりなどのナッツ(木の実)類は
避ける必要がありません。

ピーナッツを含む可能性のある食品の例

カレーのルウ、
スナック菓子、
市販のドレッシング、
沖縄のジーマーミー(落花生)
豆腐、
佃煮、
ピーナッツオイル、
和菓子 、
洋菓子(チョコレートなど) 、
サンドウィッチ
カレーのルウ
もも、
キウイフルーツ、
りんご、
メロン
などで起こりやすいとされています。

スーパーで出会ったやや疲れた様子のママと、アレルギーを持ったお子さんの
無事を祈ります。

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